LL・クール・J「ロック・ザ・ベルズ」:ヒップホップ界のロゼッタ・ストーンと呼ぶべき最重要曲

L.L. Cool J ‎– Rock The Bells (1985)

L.L. Cool J ‎– Rock The Bells (1985)
via. Discogs

米音楽メディア「Rolling Stone」は「歴史上最も偉大なヒップホップ・ソング」と題し全50曲を選出。

The 50 Greatest Hip-Hop Songs of All Time – Rolling Stone

ヒップホップ・クラシックの金字塔として、LL・クール・Jの3rdシングル「ロック・ザ・ベルズ」を21位にランクインしています。

[21] LL Cool J, 'Rock the Bells' Radio, 1985, Rolling Stone

[21] LL Cool J, ‘Rock the Bells’
Radio, 1985
via. Rolling Stone

LL・クール・J「ロック・ザ・ベルズ」
「レイディオ」収録 (1985年)

(ビースティ・ボーイズ「スロウ・アンド・ロウ」でもサンプリングされている)AC/DCの名作「フリック・オブ・ザ・スイッチ」(1983年)の、ロックでハードなギターリフから飛び出した、ロングアイランドのティーンエイジャー、LL・クール・Jことジェームス・トッド・スミス。

曲中で彼は、街中のラッパーを罵倒し、マイケル・ジャクソンやプリンスをディスり、ブルース・スプリングスティーンを全否定。「マドンナは悲鳴を上げるだろう」と宣言。フロウは絶叫型でハングリー、一瞬たりとも彼を疑うことはないでしょう。

サードシングル「ロック・ザ・ベルズ」は、デビューアルバム「レイディオ」からのシングルカット。

初期12インチにも収録されたオリジナル・ヴァージョンをリック・ルービンがリメイクしたもので、オリジナルにはベルの音が入っていました。(同様のベルの音は、同じくルービンがプロデュースした、Run-DMCの「ピーター・パイパー」でも聞くことができます)

今日まで引用され続ける、ラップ界のロゼッタ・ストーンと呼ぶべき最重要曲。

LL自身もこの曲がお気に入りで、1991年のシングル「ママ・セッド・ノック・ユー・アウト」では、この曲を自らサンプリングしています。

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