「ラ・ディ・ダ・ディ」ストーリーテリングのマイルストーン

Doug E. Fresh & M.C. Ricky D ‎– La-Di-Da-Di (1985)

Doug E. Fresh & M.C. Ricky D ‎– La-Di-Da-Di (1985)
via. Discogs

ラップのストーリーテリングにおけるひとつの到達点となった作品。

ノトーリアス・B.I.G.「ヒプノタイズ」や、スヌープ・ドッグ「Lodi Dodi」など、後に無限に引用され、この曲からラッパーたちがオフキーで歌うという流れも始まりました。

The 50 Greatest Hip-Hop Songs of All Time – Rolling Stone

米音楽メディア「Rolling Stone」は「歴史上最も偉大なヒップホップ・ソング」と題し全50曲を選出。

1985年に「The Show」のB面としてリリースされ、後のアーティストに無数にサンプリングされることとなる、ヒップホップ・クラシック「ラ・ディ・ダ・ディ」を13位にランクインしています。

[13] Doug E. Fresh and the Get Fresh Crew 'La Di Da Di' (1985) Rolling Stone

[13] Doug E. Fresh and the Get Fresh Crew ‘La Di Da Di’ (1985)
via. Rolling Stone

ダグ・E・フレッシュ・アンド・ザ・ゲット・フレッシュ・クルー「ラ・ディ・ダ・ディ」(1985年)

アイパッチをつけたイギリス系アメリカ人ラッパー、スリック・リック。「ラ・ディ・ダ・ディ」がリリースされた1985年当時は、MC・リッキー・Dとして知られていました。

ビートボックスのパイオニアであるダグ・E・フレッシュのビートをバックに、元カノの母親に口説かれるという「ミセス・ロビンソンの話」を延々と語っています。

* ここでは、「ラ・ディ・ダ・ディ」の歌詞に登場する彼女、サリーの母親を、1967年公開の映画「卒表」の登場人物ミセス・ロビンソンにたとえています。映画では、主人公ベンジャミンがミセスの誘惑に乗り、不倫関係に。

「ラ・ディ・ダ・ディ」に登場するミセスは、恋のためなら娘の顔面を殴るような女で、主人公リッキーは「俺のかあちゃんより年上のビッチと、付き合えるわけねえじゃん!」と完全拒否しています。

ラップのストーリーテリング(さらに、プロダクト・プレイスメント)におけるひとつの到達点となった作品。

曲中には様々なブランド(グッチ、バリー、カンゴール、ポロ、ジョンソン・ベビーパウダー、オイル・オブ・オレイ)が登場しています。

* プロダクト・プレイスメントとは、企業の商品を劇中に「小道具」として登場させるプロモーション。

後に無限に引用されることとなる「ラ・ディ・ダ・ディ」。もっとも有名なのはノトーリアス・B.I.G.「ヒプノタイズ」のコーラス・パート。

ウィードで頭がいっぱいな、スヌープ・ドッグのカバー・ヴァージョン「Lodi Dodi」では、原曲を徹底的に追求しています。

Notorious B.I.G. – Hypnotize (1997)

Notorious B.I.G. – Hypnotize (1997)
via. Discogs

Snoop Doggy Dogg – Doggystyle (1993)

Snoop Doggy Dogg – Doggystyle (1993)
via. Discogs

この曲からラッパーたちがオフキーで歌うという流れも始まりました。

しかし、リックが歌う、テイスト・オブ・ハニーの「スキヤキ」のパートは、著作権上の理由で後に編集されています。

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