
via. NYCgo
Grandmaster Caz Talks the Bronx and Hip-Hop’s Early Days : NYCgo
ニューヨーク・シティ・オフィシャルガイド「NYCgo.com」に掲載された、グランドマスター・キャズのインタビューから。
– ヒップホップに出会ったのはいつですか?
あの有名な、DJクール・ハークの最初のパーティーは1973年、セジウィック通り1520番地で開かれた。
俺はひとブロック(区画)向こうに住んでいたが、パーティーには来なかった。最初のヒップホップ・パーティーに俺はいなかった。2回目のパーティーにも(笑)
しかしだ、ほぼそれに近い時期、かなり早い時期から俺は夢中になっていた。
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– ヒップホップとの出会いについて、どんなことを覚えていますか?
俺は14歳だった。セジウィック通りの向かいにある、フェラン・プレイスというブロック(区画)に住んでいた。
年上のキッズたちがパーティーに行って、帰ってくるとその話をしていたのを覚えている。
「うわー! で、そのクール・ハークって男は誰なんだい?」みたいな感じで。
界隈のヤツらとつるむには、俺はまだ幼かった。しかし、俺が最初に惹かれたのは、セジウィック通りだった。そこにはBボーイがいて、そこに音楽があった。
現在、建物のすぐ外には「Hip Hop Boulevard(ヒップホップ大通り)」と書かれた看板がある。ヒップホップのランドマークだ。
そのビルから少し離れたところには、シーダー・パークがある。ブロンクスの西側の、ハークがパーティーによく使っていた野外公園だ。
もしも年齢的に、ハウスパーティーで遊ぶには幼すぎても、ブロックパーティーには参加できた。パーティーの噂を耳にして、見に行くようになったんだ。
– ブロックパーティーで初めて音楽を聴いた時、どんな感じでしたか?
まず音響システムにおどろいた。
公園から2区間離れていても音楽が聞こえてきた。公園に近づけば近づくほど人は増えていき、音楽はどんどんどんどん大きくなっていった。
その音を一度聞いてしまったら、すぐに夢中になった。気がついたらそこにいたのさ。
ある時間を過ぎると公園は真っ暗になった。顔の前に広げた手すら見えなくなるほどだった。
公園内に照明は無く、わずかにDJの手元だけをライトが照らしていた。しかし、パーティーが発するエネルギーはすごかった。